七帝柔道への柔術の影響

名阪戦を見てきた。阪大を見ると柔術の影響をかなり受けているようだ。初心者のようだが、柔術の帯を締めている選手もいた。白帯に4本のストライプを巻いていたので青帯間近か。試合後の乱取りを見ていると4組でラッソーを使っていた。初心者の守備はラッソーの方針か?デラヒーバで守っている選手もいた。東北大はクローズドガードから教えるとの噂も聞いたことがある。

さて、私自身も留学生から「柔術やってました?」と聞かれたことがある。私の寝技に柔術を感じるらしい。確かに柔術の道場で練習していたことはあるが、自分の技術体系は高専柔道の基礎を徹底していると思っていて、柔術と思われるのは心外だったりする。柔術で練習していたのは寝技を忘れないためであって、スタイルに合わない技術が多く、積極的に取り入れることはなかった。典型的なのはクローズドガードに対する脇パンチだ。「帯より前に手を出すな」を盲目的に信じている訳ではなく、脇が開くことに酷く危険を感じるのだ。他にもマウントを取るのは抵抗がある。止むを得ず、縦四方固めを使っていた。高専柔道の基礎が染みついているので仕方がない。

最近になって柔術から使えそうな技に気付いて情報収集をしている。具体的な技2つに触れよう。1つはチョイバー。昔から腕固めは使っているが、回転されて逃がすことも多い。返し技としては成功しているとも言えるが、しっかり仕留めるために試している。これは慣れれば使えそうな感触を得ている。もう1つは送り襟絞めの代用としてボーアンドアローチョーク。送り襟は腕への負担が大きい。これなら足の力を使って腕の負担を軽減できそうだ。送り襟が狙えそうな状況でボーアンドアローを狙うが上手く締まらない。このような状況になる相手はそもそも簡単に襟が取れてしまうので、ついつい送り襟で絞めてしまい、腕に疲労が溜まってしまう。もう少し解説動画を見て試行錯誤する必要がありそうだ。動画を見ていると小さな気付きはしばしばある。今になって思えば、学ぶこともたくさんあったのかもしれない。