今年でとうとう還暦である。誕生日はまだ先だが、暦は一周した。現在は週1のペースで練習に行っている。どれくらい続けられるのだろうか。名大では私より年上で続けているのは知る限り2人。1人は70近くで週3練習している。体は相当傷んでいるようだが、当面は続けられそうだ。もう1人は私の2歳上で、寝技研究会でバリバリに練習していると聞く。師範は80になり、もう乱取りできる体調ではななさそう。70代で諦めたと思われる。他大学ではあこう堂の道場主が1歳上で頑張っておられる。還暦を機に引退をほのめかしているが、大会に出場しないだけだろうか。先輩方の前例を見て、70代で限界が来ると予想している。
さて、10年余り体をどう維持するか。乱取りは体を破壊する行為で多くはできない。短期では週2も可能だが、疲労が蓄積して長期に離脱する結果になると経験的に分かっているので、週1にして疲労を抜くようにしている。懸念される障害は、腰、右膝、右肘、右肩。なぜか右半身ばっかり。腰は2,3年悩まされ、回復することはないかと思っていたが、幸い練習に支障のない程度まで戻った。腹筋を怠っていたら、春先に再発して半年弱休む羽目になった。日々の腹筋に努め、練習時はサポーターを巻いて負担を減らすよう心掛けたい。右膝は過去に柔術で痛めた。足関を受けたわけでもないが、偶発的に膝がバキッと鳴り、数か月間膝関節にヒアルロン酸を注射することになった。半月板損傷も疑われてMRIを撮った。特に異常はなかった。完治したつもりでいたが、最近になって膝周りが緩い気がしてきた。サポーターで固めるだけで違和感もなくなったので、この程度で良いと期待したい。右肘は痛いが、負担のかからないスタイルなので特に差し支えない。筋トレが制限されるだけだ。悩まされているのが右肩。1回練習すると痛みが残る。関節の故障は長引くというか、致命傷にもなりかねないので、回復させて次の練習に臨みたい。間が空くので、その間トレーニングを入れたいが、どうしても肩に負担がかかりがち。痛みを感じないように次の3点に注意して行いたい。まずは重量を重くしない。次に関節に衝撃を与えず、筋肉だけに負荷をかけるようゆっくり動かす。最後に痛みを感じない方向を模索する。継続は力と言うが、若い人にとっては厳しい練習を継続する精神的な意味になる。我々にとっては継続できる体に優しいトレーニングという意味なのか。心肺機能は高めておかないと乱取りにならない。ランニングは膝に障害が出そうなので、水泳をする。1kmを30分弱のペースで2~4km泳ぐことが多い。慣れてくると力が抜けて効果が薄くなった。そこでエアロバイクを思いっきり漕ぐのはどうかと考えている。心肺のトレーニングは強度を高めても故障しない気がするが、厳しくすると耐えられないことが危惧される。