前回の記事、練習と怪我の記録で、練習中に怪我をして、いつ復帰できるかということを書いた。ところが、その怪我が思わぬ事態になっていた。発端は乱取り中に両足担ぎで相手の下半身を引き上げただけで、その時にハムストリングに衝撃が走った。単に物を持ち上げたに過ぎない。柔道の怪我というより、日常生活で生じてもおかしくない。例えば、春になったらタイヤを交換するが、タイヤを持ち上げるだけでも同じ衝撃はかかりそうだ。痛いながらも自力で歩いて帰れるので、部分断裂でいずれ回復すると思っていた。実際、痛みは緩和されていった。3日後には同級生と飲みに行っている。同日、ハムストリングの下部が真っ黒になっているのに気づいた。その後の痛みにあまり変化はなかった。さらに5日後、大阪まで行って友人と飲んだ。別れた後、酔っていて段差を踏み外したことがきっかけで痛みが増した。酔ってはいたが、痛みが増したこと分かった。しかし、深刻には考えていなかった。大阪から帰った。歩いた距離もそれなりにあり、負担はかかっただろう。受傷日より痛みが強いわけではなかったので、まだ重大性には気づいていなかった。触ってみるとかなり腫れている。これに気付いて、病院に行ってみるかと思った。翌日、最終的にはシップを与えられて帰されると予想しつつ整形外科に行く。これが受傷から10日後。
医師の診察を受ける。医師は触れはしたが、見ただけで判断がついたようだ。半膜様筋3度損傷。内出血を伴った損傷だから3度と診断したと言う。まだ広範囲に内出血の跡がある。後で調べてみると、3度とは完全断裂のことだった。レントゲンとMRIを撮るという。幸い、30分後にMRIの空があった。MRI画像により半膜様筋3度損傷と確認された。医師から説明があった。受傷後、痛みが和らぐが動いてしまうために直ぐに再発する。それは内出血が固まることで切断部が弱く繋がり、衝撃で簡単に切れてしまうのだそうだ。確かにこれまでの経緯と合致する。まず、1月安静にした後、緩いリハビリから入る。しばらくかかりそうだ。